最近人気の幹細胞コスメとは?

近年、美容関係者やモデルさん、美容マニアの中で人気の幹細胞コスメですが、どういったコスメなのでしょうか?

 

幹細胞コスメとは?

2012年に山中教授が研究しノーベル生理学・医学賞に選ばれた「iPS細胞」で話題が沸騰し、再生医療に活用できると一躍脚光を浴びている「多能性幹細胞」は組織幹細胞さえも作ることができる万能の幹細胞です。

この幹細胞ですが、様々な細胞に変化して失った細胞を補う事が出来ると再生医療の分野で期待されています。何故細胞が再生するかと言うと、幹細胞に含まれる「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質が細胞に増殖しなさいと指令を送るからです。

このように様々な分野でかなり期待されている幹細胞ですが、もちろん化粧品業界でも注目されてきました。

注射などで直接体内に運ぶ事が出来る医療と違い、化粧品にそのまま幹細胞を入れてもお肌表面に作用するだけで効果はあまりありません。

では、どうやって塗るだけで効果を出すのかと考えた結果、幹細胞からサイトカインを抽出し、そちらを配合することでアンチエイジング効果を狙ったのです。

ですので、幹細胞コスメとは幹細胞が入っているコスメはもちろんですが、「幹細胞から抽出したサイトカインを配合している化粧品」をまとめて「幹細胞コスメ」と読んでいるのです。

 

細胞を育てるグロースファクター「サイトカイン」

 

冒頭から「最近人気の幹細胞コスメ」と紹介していますが、実は化粧品には結構前から配合されていました。

それは、多くの幹細胞が含まれている牛の胎盤を原料にしたプラセンタエキスです。未だに人気の美容成分ですので結構馴染みのある方もいらっしゃると思いますが、美白やアンチエイジングに効果的だと人気を集めた成分です。

しかし、狂牛病が流行った事から少しずつ下火になったので、10年以上前から徐々に幹細胞から抽出した「サイントカイン」が注目されることになりました。

1986年にスタンレー・コーエン博士とリータ・レーヴィ=モンタルチーニ博士が神経成長因子および上皮細胞成長因子を発見した功績でノーベル生理・医学賞を受賞し脚光を浴びました。この上皮細胞成長因子がEGFと呼ばれ化粧品などに配合されています。

EGFだけでなくFGF(線維芽細胞増殖因子)などのグロースファクター(成長因子)が注目を浴びる事になっていますが、EGFやFGFは真皮層にある表皮を作る基底細胞やコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞の働きを促す成分ですので、それまでの「塗ってお肌を維持しよう」という発想から「細胞に働きかけて新しい細胞を育てよう」というように新しい段階に進化したのは、様々なグロースファクター成分が発見された功績と言っても良いかもしれません。

 

最近のグロースファクター成分と幹細胞コスメ事情

 

再生医療でも注目を浴びているように、グロースファクター成分を配合すると年齢と共に衰えてしまうターンオーバーを早める事に繋がります。

これはアンチエイジングに効果的だという事で、前述の成分だけでなく、植物由来やヒト由来など様々な成分が日夜開発されて、新しい『幹細胞コスメ』として話題になっています。

あなたも、是非、お肌を育てるコスメ「幹細胞コスメ」をスキンケアに取り入れて見て下さい。きっと肌年齢が驚くほど変わってきますよ♪